6月21日に放送の「この差って何ですか?」にて
同じ産地で大きさも同じ養殖させたホタテが200円と300円の差が出る理由について解説していました
価格差は1つ100円程度ですが1.5倍の価格差があると考えると理由が気になりますよね
理由を聞くと「ホタテ自身がそんなことしてるの?」ときっと思うはずです
養殖ホタテの価格差は養殖方法の違いにあった
養殖されたホタテが同じ産地で大きさも同じなのに1.5倍も価格が違う理由は・・・
放し飼いで育てるかどうか にありました
2つのホタテの養殖方法を比べると納得のいく理由があるんです
・200円のホタテの養殖方法
稚貝(ちがい)と呼ばれる1cm程度のホタテを6cmまで成長させたホタテを200円のホタテは「垂下式」と呼ばれる養殖方法で育てます
貝殻に穴を開けて紐で吊るして海で育てる一般的なホタテの養殖方法となります
吊るした分だけ確実に収穫ができるのでロスがなく収穫量が安定するというメリットがあります
・300円のホタテの養殖方法
一方の300円のホタテは稚貝を直に海にまいてしまいます。この養殖方法を「地まき(じまき)」と呼びます
6cmほどに育った稚貝を海にまき2年間 海で自由に成長させます
2年後に底引き網で回収するのですがまいたホタテの約3割程度しか回収することができないそうです
それでも高い値段で売れるのでやる価値はあります
養殖方法の違いによってホタテに変化が
ホタテは前の方にジャンプするように泳ぐ習性があるのですが、300円のホタテの養殖方法である「地まき」だと運動量が多いので天然に近い味になるとのことでした
身がギュッとつまった歯ごたえがあるものになるんですね
一方の200円の「垂下式」で育てられたホタテは吊るされているために運動量が少なく身の締りが弱く歯ごたえが少ないものになってしまうそうです
・どちらの良いところを合わせた養殖方法
最近では「垂下式」と「地まき」の両方の良いところを合わせた養殖方法も行われていると番組では紹介していました
アンドンカゴと呼ばれるカゴを使った養殖方法で
・かごの中で育てるため収穫量は100%
・小さいながらもカゴの中で自由で泳がせて「地まき」のように成長させる
この方法なら回収できないロスもなくなり身の締りの良いホタテができるそうです
養殖方法は日々進化し続けてるんですね
まとめ
自由に泳がせることによってホタテの運動量が上がり身が締まり美味しくなるということですが
動物でも魚でも貝でもある程度の自由があると良い品質になるんですね
人間もそうなのかもしれませんね(笑)ある程度の自由がある方が良い品質になりそうです