8月9日に放送の「この差って何ですか?」にて
そうめんとひやむぎには麺の太さ以外にも大きな違いがあるという事実について解説していました
原料も作り方もほぼ同じで面の太さが違うだけというのは知られていますが
そうめんとひやむぎにはもう1つ重大な違いがあるんです
細ければ細いほど麺とつゆが絡んで美味しいと言われるのに太いひやむぎを作る理由とは?
そうめんは1年中ずっと作れるわけではない!
気になるそうめんとひやむぎの差は・・・作っている季節の差ということでした
そうめんは10月~4月に作られ、ひやむぎは9月と5月に作られるという違いがありました
どうして季節によってそうめんとひやむぎを作り分ける必要があるのでしょうか?
・暖かい時期にはそうめんは作れない
そうめんの作り方は小麦粉と食塩水を混ぜ合わせて麺生地をつくり手作業で生地を伸ばしていきます
その太さは約0.9mm。細ければ細いほど良いとされているのでなるべく伸ばして細いそうめんを作りたいんです
伸ばす際に深く関わってくるのがグルテンという物質。グルテンとは小麦粉と水が混ざった時にできるタンパク質の一種
グルテンは気温が高いとすぐに固まってしまうという性質があるため、暖かい時期には細い麺であるそうめんは作るのが非常に難しく不可能とされているのです
そうめんは細くしなければいけないので気温が低い10月~4月に作られているそうです
日本が寒い気候であれば1年中そうめんを作りたいのですが気候の関係で細く作ることができないので麺の太さのあるひやむぎを作っているんですね
一方のひやむぎは原料も作り方も全く同じなのですがそうめんより太い約1.7mmの麺で良いため少し暑い季節である5月と9月に作る事が出来るんですね
6月~8月の間は暑すぎるためにひやむぎすら作ることができません
その時期は工場のメンテナンスだったり販売をやってそうめん・ひやむぎを作るのは休むこととなります
工場内を冷たくしてずっとそうめんを作ることは出来るのでは?
暑い時期にはそうめんを作ることができずに妥協して太い麺であるひやむぎを作り、ひやむぎも作れなくなったらお休みになる・・・
今の時代は工場の室内でエアコンをガンガンきかせて寒くすることは可能でしょうし1年中そうめんを作ることだって出来るはずです
なぜエアコンなどで温度調整してでも作らないのかという事も番組では調査していました
実はエアコンを使って温度を下げてもエアコンで麺の表面が乾いて麺が伸びなくなってしまうそうなんです
上手くいかないもんですね(笑) 未だにそうめんとひやむぎが作られるのにはちゃんと理由があるわけです
まとめ
細ければ細いほど美味しいとされる素麺ですが普通のそうめんの半分ほどの0.5mmしかない最高級のそうめんなんかもあるとのこと
普通のそうめんがひと束65円なのに対して最高級のそうめんはひと束300円ほどと値段も高額となっていました
0.5mmの細さのそうめんは日本で5名ほどしか作ることの出来ず、作る季節も2ヶ月ほどしかないという貴重なものだそうです
番組では実際に最高級のそうめんを試食していましたが喉越しやつゆとの絡み具合が全く違うとのことでした
1度でいいから究極に細い0.5mmのそうめんを食べてみたいものです