8月9日に放送の「この差って何ですか?」にて
平成元年と現在の打ち上げ花火の進化の差について解説していました
夏といえば日本各地で花火大会が繰り広げられる時期
毎年見ている花火ですが実は昔と今とでは大きな差があるってご存知ですか?
平成元年から今年の27年の間だけでも花火は大きく進化しているんです
花火の進化を知っていると今年の花火を違った目線で見ることが出来て、より花火を楽しめること間違いなしです!
平成の間だけでも花火は大きく進化している!
現在の花火は平成元年と比べると色の種類やデザイン、花火のスケールの規模まで全てにおいて進化しているとのこと
一体どのように進化しているのかをひとつひとつ紹介していきます
花火の色の差
平成元年は花火の色は 青色 赤色 緑色 紫色 黄色 銀色 金色の7色
平成4年の花火は 水色 オレンジ レモンイエロー ピンクの4色が加わり合計11色に
花火の色を変えるのは化学薬品を使用します
平成元年には1つだけの化学薬品を使用していたのですが、平成4年の花火では2つ以上の化学薬品を配合して色を新たに追加しました
化学薬品を混ぜるのは前例がなく大変危険でしたが化学の知識を持った花火職人が増えた結果、新たに4色の色を作ることが出来るようになったそうです
危険をおかしてまで4色の色を追加した理由は「街中のネオンに負けないため」
街のネオンの明るさに慣れてしまった現代人を満足させるためにはより多くの色の花火を作る必要があったんですね
花火師の職人魂が花火の色を増やしていったと思うと頭が下がります
花火のスケールの差
平成元年の連発花火は打ち上げられる花火の端から端までは約400mでしたが
平成6年になるとその距離は約2kmと5倍も幅広く打ち上げられるようになりました
平成元年の花火は広範囲で打ち上げる際に即火線と呼ばれる導火線を使って順番に打ち上げられていました
しかし即火線では火は1秒に約10mしか進むことができないので2kmを進むのに約3分かかってしまいます
全ての花火が打ち上がるのに3分かかるのは現実的ではありませんね
広範囲に花火を打ち上げられるようになったのはコンピューターで管理するようになってからだそうです
ボタンひとつで複数の花火を打ち上げられるようになり広範囲の花火が実現可能になったんですね
幅だけでなく瞬時に多くの花火に点火が出来るようになった為、同時に打ち上げる花火も劇的に増えてスケールはより大きくなりました
花火のデザインの差
打ち上げられた花火が丸ではなく文字だったりキャラクターだったりと何かデザインされていることがありますが
デザインの幅も平成元年と今では大きな差があります
平成元年の花火はハートなど単調なデザインしか出来なかったのですが
現在ではネコ、馬、牛、シカなどの顔を花火で表現することが可能となっています
玉を作る製作技術と玉を打ち上げる時の技術が両方高くなったのがその理由です
ハートよりも猫の顔などのデザインの方が玉の製作技術は繊細なものを求められることになります
打ち上げる時に玉が回転してしまって形がうまく出来なかった事も昔はありましたが
現在では打ち上げの際に玉の回転を抑えることが出来るようになり客の正面にちゃんと思い通りの形の花火を見せる出来るんですね
花火の製作技術と打ち上げ技術のどちらも複雑なデザインの花火を打ち上げるのに必要不可欠なんですね
花火の色が移動していく最新技術「スライド牡丹」
花火の色が徐々に移動していく「スライド牡丹」と呼ばれる技術
平成23年からは花火の色を部分的に細かく変化される事ができるようになります
上下左右に打ち上げられた花火が様々な色にスライドして変化していくのは見るものを圧倒させます
花火の色が瞬時に変わることによって立体的に見え花火の演出はより多くなりました
まとめ
平成元年と平成27年の花火。たった27年でも花火は劇的に進化していました
今回の雑学を知っていると花火を見る目も変わってきますね
今年の夏はぜひこの差を感じて花火を見てみたいと思いました