9月20日に放送の「この差って何ですか?」にて
平成の間にできた飲み薬の差について解説していました
具合が悪くなった時に利用する薬、そして毎日飲む飲み薬にも患者のために工夫された変化がありました
飲み忘れや飲み間違いを防ぐためのの工夫、大人向けの味付きの飲み薬など意外と知られていない飲み薬の変化・・・
平成の間にどれほど飲み薬に変化が起こっているのかを番組では詳しく解説していました
薬の包装の切れ目が横だけになったのは安全のため
平成8年に薬の包装には大きな差が出来ました
それは包装の切れ目!以前は縦と横にあって1錠ずつ切り取りができたのに、平成8年以降は切れ目が横にしかなく2錠ずつしか切り取れなくなっているんです
1錠ずつ細かく切り取れたほうが便利そうですが横にしか切り取れなくなっているのにはちゃんとした理由があります
その理由はお年寄りが誤って包装ごと飲み込まないようにするためです。1錠に切り取ると包装ごと間違って飲んでしまうい体を傷つけてしまうことが昔はよくあったそうですよ
2錠なら包装の大きさも倍になって飲み込みにくくはなりますね
包装や薬自体に薬の名前を表記するように
平成7年までは薬の包装の裏側に薬の名前は表記されていなかったそうです、今では当たり前のように包装に表記されているので信じられませんね
平成7年から表記するようになったのは阪神淡路大震災がきっかけで、被災者が血圧や糖尿病の薬を飲む時に今まで飲んでいた薬の名前がわからず渡せない事があり患者自身が薬の名前を知る必要があると意識が変わったそうです
平成12年には薬の名前を表記したり薬剤師が薬の情報を伝えるようになったとのこと、薬自体にも名前が入っているものもあり徹底されているようです
逆に平成7年まではどうして薬の名前を包装に書いていなかったのかが気になりますよね、その理由は患者に薬の名前を教える必要がないと考えられていたからだそうです
薬の名前知って患者が調べた時に副作用のネガティブな情報を知ってしまい、必要以上に副作用の効果を恐れて薬を飲まなくなってしまう事があったからそうです
何の薬かわからないで飲むほうが怖い気もしますが(笑)
お年寄りのために飲み間違い、飲み忘れを防ぐ「一包化」
平成6年には高齢者のために大きな差が生まれます。それは今までバラバラで渡していた複数の飲み薬を朝・昼・晩1つの袋にまとめるというものです
理由はいろいろな種類の薬を飲むお年寄りが飲み間違えたり飲み忘れたりしないようにするため
いろんな薬を1回分に分けることを「一包化(いっぽうか)」といい以前は薬剤師が手作業で薬を袋に詰めていました。しかし平成14年頃には分包機が登場します
分包機には約130種類もの薬が用意されていて必要な薬を患者ごとに自動的に選び一包化してくれるんです。この機械の登場によって薬の飲み間違いは一気に減少したとのことでした
ちなみに一包化は医師の指示がある場合にやってもらえるのですが、医師の指示がなくても7日分につき300円~400円程度で自己負担すればやってもらえるとのこと。薬の飲み方に不安があるかたはぜひやってもらいましょう!
ジェネリック医薬品にはそれぞれ味が付いている!おかゆと混ぜて食べる梅味なんてのも
新薬の特許が切れたら同じ成分で発売されるジェネリック医薬品。ジェネリック医薬品が増えたことで飲みやすいように味がついているんです
以前には子供向けの甘い飲み薬はありましたが今現在には大人向けの薬にも味がついてるそうです
その味は様々でイチゴ味・ペパーミント味・パインヨーグルト味・オレンジヨーグルト味・抹茶味と薬とは思えない味まであります。中には梅味の液状の薬もありおかゆや味噌汁に混ぜて飲むなんて薬もあるとのことでした(笑)
ここまで様々な味のジェネリック医薬品が販売されるようになったのは、特許が切れてジェネリック医薬品が作られる時に1社が販売するわけではないので同じ有効成分の薬を差別化するためにそれぞれの会社が飲みやすいように独自の工夫をした為だそうです
まとめ
いかがでしたか?平成元年から27年までの間に飲み薬にはとんでもない変化がありましたね
その全てが患者のために行われた変化で安全に飲みやすいように各製薬会社が工夫をこらしたものでした