11月29日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
製鉄工場で鉄を作る時には最終的に時速90kmで鉄が移動して加工され、その移動の早さが鉄の品質を保つという雑学を紹介していました
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製鉄所では真っ赤に熱せられた1200℃以上の鉄の塊がゆっくりと移動しながら作られていますが、最終的には時速90kmにもなるんです!
この時速90kmの高速移動が質の高い鉄を生産できる要、しかもその技術は特許を取得しているとのこと
なぜ鉄を高速移動させる必要があるのか?林先生も知らない鉄が高速移動させる理由を番組では詳しく紹介していました
【鉄は熱いうちに加工しないと品質が悪くなってしまう】
まずは鉄の作り方から説明します
鉄は製品に加工しやすいように厚さ1mmのロール状で出荷されることが多いため、熱した鉄をローラーにかけて少しずつ薄くしていきます
不純物を除いた鉄は約1200℃の鉄の塊にします。最初は時速5kmだった鉄の塊はローラーを通るにつれ速度を増していき最終的には時速90kmに!そしてロール状になり製品となります
そして肝心の高速移動させる理由ですが、鉄は800℃以上の高温で加工する必要があるからなんです。加工の途中で鉄が800℃未満になると鉄の組織が不均一なモロい鉄板になってしまうんです
熱い鉄の塊はローラーで伸ばされていき最終的には長さは2km、表面積は約200倍にまでなります。表面積が広がれば急激に温度は下がってしまうので800℃以上をキープするためには素早く加工する必要があるんです
鉄をなるべく下げないようにし、鉄全体の温度を均一にする装置は「誘導加熱装置」というそうで特許を取得しているそうです
【鉄を早く加工することで鉄を高品質で大量生産ができるように】
鉄を早く加工することで鉄の質を高めているのですが早く加工することで「鉄を渋滞させない」という利点も生まれました
鉄の塊を次々と流していくわけですが伸ばされた鉄が面積をとってしまうので後ろから鉄が追いついてしまうんですね
後工程の方が速く移動することで渋滞することなく高品質な鉄を大量に作ることが出来るというわけです
【まとめ】
鉄を90kmで移動させる理由は伸ばして表面積が多くなった鉄を素早く加工し、高品質の鉄を作るためという雑学でした
素早く移動させることで大量生産もできるようになり世界でもトップレベルの製鉄技術で高品質な鉄をたくさん作っているんですね