12月13日に放送の「この差って何ですか?」にて
カキの生食用と加熱調理用で分かれているのは新鮮かどうかの差ではない事実を紹介していました
冬を代表する食材のカキ、そのまま生で食べるのはもちろんカキフライやカキ鍋にしても美味しいですよね
そんなカキには「生食用」「加熱調理用」の2種類がありますがこの違いが何なのかをご存知ですか?
「生食用のカキが新鮮」というわけではなく生食用も加熱調理用も新鮮さは同じなんです!同じ時期に同じ海で獲れたカキなのに生食用と加熱調理用に分かれている理由を番組では詳しく紹介していました
【生食用と加熱調理用の違いはカキの育てる場所に差があった】
生食用のカキが菌が少なく、加熱調理用のカキは菌が多いというのは有名ですが2種類のカキは同じ時期に同じ海で獲れたカキなんです
生食用のカキと加熱調理用のカキの差は養殖している場所が陸から近いか遠いか、育てている場所が違うとのことでした。同じ海でも育てている場所が離れていて違うんですね
広島湾では陸から約2km離れた場所では加熱調理用のカキ、陸から約7km離れた場所では生食用のカキを育てていました
【養殖する場所でカキの菌の数が変わる理由】
陸から離れている場所で育てている生食用のカキは水が綺麗なこと、そして大腸菌などの細菌が少ないので生で美味しく食べることができます
日本一のカキの生産量を誇る広島湾では河川から栄養分がたくさん流れていますが、その分だけ菌も多く流れ込んでしまうのです
そのため陸の近くで育てたカキは菌が多くなってしまうので生で食べることはできません。一方で陸から離れた場所で育ったカキは菌の数が少ないので生で食べることができるのです
・【生食用と加熱調理用の境界線の基準は?加熱調理用のカキをわざわざ作る理由】
カキが生食用か加熱調理用かに別れる境界線は国の法律で基準が決まっています。大腸菌群数が70以下の海域で水揚げされたら生食用のカキ、それ以外の海域で水揚げされたら加熱調理用のカキとなります
海域で決まるのだとすると加熱しなければ食べれない加熱調理用のカキをなぜ作るのか?その答えは加熱調理用のカキは陸に近い分、ミネラルや栄養が多く流れ込むため生食用のカキよりも身が大きく旨みも増すのです
実際に2種類のカキを比べると生食用のカキよりも加熱調理用のカキの方が倍近く大きいものになっていました。生では食べれませんが身が大きくて栄養のある加熱調理用のカキは需要があるんですね
【まとめ】
生食用のカキと加熱調理用のカキの差は陸からどれくらい離れている場所で育てられて菌が多いか少ないかの差でした
生食用は新鮮だから生で食べれると自分はずっと勘違いしていましたね
加熱調理用は身が大きく栄養が生食用よりも多いので需要があるというのも驚きました。生食用も加熱調理用もちゃんと需要があり人々から愛されているんですね