12月13日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
金箔を作る時に使われる和紙が偶然にも舞妓の必需品のあぶらとり紙となった事実を紹介していました
化粧を落とすことなく皮脂だけを取ることができる「あぶらとり紙」
あぶらとり紙は元々は意図的に作ったものでなく偶然の産物だったという事実はご存知ですか?
金箔を作る時に使われる和紙があぶらとり紙となった由来、金箔作りから年越しそばが誕生した雑学など林修先生も初耳の情報を番組では紹介していました
【そもそも金箔はどのように作られるのか?】
金箔を作っている過程で舞妓さんが使う化粧用品ができたという事実ですが、まずは金箔がどのように作られるのかを番組では解説していました
厚さおよそ1cmの金を1万分の1mmの厚さにすることで金箔となります
まずは金を圧延機と呼ばれる機械に通して100分の1mmの厚さまで伸ばします
それを6cm角にまで裁断しわずかな傷もつかないように和紙に挟んで重ねていくんです
和紙に挟んだら箔打機(はくうちき)と呼ばれる1分間に約700回も叩き打つことができる機械で1000分の1mmの厚さに!
それをさらに大きな和紙に挟んで再び箔打機で叩き打ち1万分の1mmの厚さにまでするとのことでした
極限まで薄くなった金を竹枠で丁寧に裁断して金箔が完成となります
【偶然の産物!金箔を作る時に使われる和紙があぶらとり紙に!!】
この金箔の製法が舞妓さんの化粧に欠かせない「あぶらとり紙」の誕生に深く関わっています
金箔を叩き打って薄くするために挟んでいた和紙、この和紙が舞妓さんの化粧に使うあぶらとり紙の起源になったんです
金箔を作る時に使われる和紙は箔打紙(はくうちがみ)といい渋柿の汁と卵白を混ぜたワラのアクに浸して表面を滑らかにしたあとに何度も叩き打って繊維を潰します
そうして作られた和紙は表面がツルツルでザラつきがまったくないので金箔を挟んでも傷つけません
そして叩き潰された箔打紙は繊維が細かくなっていて、化粧品の粒子は通さずに皮脂だけを通す性質をもっているんです
これに気づいた金箔作りの職人が1日中を白塗りの厚化粧で過ごす舞妓へと渡したところ、化粧が崩れることなく肌の手入れができると大好評!
舞妓の必需品の「あぶらとり紙」として利用されるようになったんです
【金箔が年越しそばに深く関係している?】
番組では金箔がなければ年越しそばがなかったかもしれないという雑学についても紹介していました
1年間仕事をした江戸時代の金細工師、畳の上には金粉が飛び散ってしまっています
畳の目に飛び散った金粉を集めるのにそば粉をこねたそば団子を作り、畳の上を叩いてそば団子に金粉を集めていました
金が集まる、カネが集まるということで縁起がいいと金粉を集めたそば団子を使ってソバを食べたのが年越しそばの始まりだという説があるとのことでした
【まとめ】
舞妓の必需品である「あぶらとり紙」は金箔作りに使われる箔打紙が由来になっているという事実でした
意図的に作ったのでなく偶然に作られたものだったんですね
金箔が年越しそばの由来になったという話も興味深いものでした、年越しの時にはこの雑学を話して美味しい年越し蕎麦を食べたいなーと思います