2016年2月28日に放送の「この差って何ですか?」にて
ひな祭りで意外に知られていない事実「雛人形の並び方の差」「三人官女に眉毛無い人がいる」「誰もが知っているひな祭りの歌は間違いだらけ」について紹介していました
3月3日は女の子の健やかな成長を祈るひな祭りの日です。女の子がいる家庭では雛人形を飾ることがあるかと思います
雛人形を飾る風習は平安時代の京都が発祥で江戸時代になって全国へ広まったとされてます
そんな雛人形には意外な事実が隠されていたんです!
「雛人形の並び方の差」「三人官女に眉毛無い人がいる」「誰もが知っているひな祭りの歌は間違いだらけ」の情報について番組では詳しく解説していました
【雛人形の並び方の差】
一般的に目にする雛人形といえば最上段は向かって左側が男雛(おびな)、右側が女雛(めびな)となっています
しかし京雛(きょうびな)と呼ばれる京都の雛人形の並び方は向かって右側に男雛、左側に女雛があり一般的な雛人形の並び方とは真逆になっているんです
この差に答えてくれるのは老舗人形店の人形の久月の方
実は京都の雛人形の並べ方は昭和天皇より前の天皇を参考にして、一般的な雛人形の並べ方は昭和天皇を参考にしたために差が出たとのこと
そもそも男雛と女雛は天皇陛下と皇后陛下をそれぞれ表しています
昭和天皇より前は天皇陛下が右側、皇后陛下が左側にお並びになっていたため京雛はそれに習って同じ並びになりました
一般的な雛人形は昭和天皇に習って男雛は向かって左側、女雛は向かって右側になり全国的に広まったそうです
【雛人形の三人官女の差】
三人官女とは上から2段目にいる男雛と女雛の身の回りのお世話をする女性たちのこと
京雛と一般的な雛人形とでは三人官女では差がないのですが三人官女の眉毛にそれぞれ違いがあるんです
左右の官女には眉毛があるのですが真ん中の官女には薄らとしか眉毛がなくオデコには殿上眉(てんじょうまゆ)というお化粧をしています
三人官女の眉毛に違いがある理由、それは結婚をしているかしていないかの差でした
眉毛のない中央の官女が既婚者で眉毛のある左右の官女が未婚者となっています
昔は結婚した女性は眉毛を剃る習慣があったため真ん中の官女だけが眉毛がないのですが、結婚をしている年長者は格上なので真ん中に座っているとのことでした
【雛人形の歌の差 有名なひな祭りの歌詞は間違いだらけだった】
あかりをつけましょ ぼんぼりに~♫という歌詞で有名な1936年に発表の「うれしいひなまつり」は誰もが知っている曲ですよね
この曲を作詞したのは代表作に「ちいさい秋みつけた」「リンゴの唄」などの作詞も手がけた作詞家のサトウハチローさんです
実はこの「うれしいひなまつり」に出てくる歌詞には大間違いをしている部分があるんです!
おだいりさま と おひなさま ふたりならんですましがお ♫という歌詞ですが実はお内裏様(だいりさま)とお雛様とは呼ばないんです
男雛と女雛のことを多くの人がお内裏様とお雛様とそれぞれ呼びますがそんな呼び方はないのです
男雛と女雛は2つ合わせて内裏雛(だいりびな)と呼びます、内裏とは宮中のことを表すのですがサトウハチローは内裏雛のことを「内裏」「雛」と間違って分けてしまい男雛をお内裏様、女雛をお雛様にしてしまったのです
さらにサトウハチローの歌詞には間違いがあります
右大臣と左大臣をそれぞれ真逆にしてしまっているんです!「赤いおかおのうだいじん」と歌詞ではなっていますが赤い顔をしているのは左大臣の方なんです
これもサトウハチローの勘違いで自分から見て右を右大臣、左を左大臣としてしまったんですね。本来は男雛と女雛からみて右が右大臣、左が左大臣とのことでした
歌詞に対していろいろな人から指摘を受けたサトウハチローは「子供たちが歌ってくれたじゃないか。プラスマイナス0にしてもらってもいいんじゃないかな?」と答えたそうです
「うれしいひなまつり」が世間にひな祭りを広めたとはいえ凄い対応ですね(笑)
【まとめ】
「雛人形の並び方の差」「三人官女に眉毛無い人がいる」「誰もが知っているひな祭りの歌は間違いだらけ」についての雑学でした
全て知らないことだらけで面白かったです。特にひな祭りの時に今でも必ず流れる「うれしいひなまつり」の歌詞が間違いだらけというのは驚きました
発表するときに誰か気付かなかったのでしょうか?今では考えられない間違いですね