2016年3月13日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
金剛力士立像が迫力が出るようにとあえて不自然に作られた鎌倉時代の演出方法について紹介していました
日本美学研究所 『金剛力士像・仁王像』 西洋彫刻との類似点・相似性
奈良にある東大寺の南大門にある国宝「金剛力士立像」 鎌倉時代の仏師 運慶と快慶らによって作られ今でも多くの人を魅了し続ける迫力ある傑作です
約800年前に造られた作品ですが爪や手のシワ、指紋までも細かく表現がされていて今にも動き出しそうな迫力がありリアルを追求しています
しかし作者の運慶らが迫力を出すためにわざと不自然に作った箇所もあるんです
林先生も驚いた鎌倉時代の驚きの演出方法!金剛力士立像に隠された驚きの演出法を番組では詳しく解説していました
林先生の金剛力士立像に関する雑学も必見です
【鎌倉時代の驚きの演出方法!金剛力士立像の迫力の秘密】
指の指紋までリアリティーを求めて作られた金剛力士立像ですが迫力を出すためにわざと不自然に作った箇所があります
それは「人間ではありえない骨格」です。頭が大きくて膝下が短い非常にいびつな形になっているんです
正面から見た吽形像(うんぎょうぞう)は頭が大きく脚が異常に短く作られています。そのいびつな形は下から見上げると迫力が増す効果があるためにわざと作られているとのことでした
これは「逆遠近法」の一種で高い位置にある頭を大きく見せる工夫なのです
そして上半身にも迫力を出す秘密があります
①参拝者に睨みをきかせるために目線を大胆に下向きに
②ヘソの位置を大きく下にずらしてお腹を大きく見せている
③右腕は動きを大きく見せるために本来なら曲がることがない角度までひねられている
これら全ては迫力出すための計算尽くされた演出なのです
・【林先生が解説する金剛力士立像の雑学】
金剛力士立像は阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の2体いることは有名ですよね
口が「あ」の形をしている阿形、口が「ん」の形をしている吽形
50音順は「あ」から始まり「ん」で終わります。これは「宇宙の始まり」と「宇宙の終わり」を表している・・・つまり全ての世界をあの2人が守っていると言われているそうです
そして阿形と吽形は実は1人、金剛力士はもともと1人なのですが戦うためにパワーアップして2人に分かれていると林先生は語っていました
1人の時は「執金剛神(しつこんごうしん)」と言うそうです
もともとは1人というのは知らない人も多いのではないでしょうか?おもしろい雑学ですね~
【まとめ】
有名な金剛力士立像に施された迫力を出すためにあえて不自然にした演出方法の情報でした
下から見たときの迫力は見るものを圧巻させますが、しっかりと計算された演出方法があるからなんですね
林先生の金剛力士立像についての雑学もおもしろく金剛力士立像を見るときには今回の情報を踏まえると楽しめそうです