2016年3月20日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
原爆投下は防げた!?ポツダム宣言の「失われた一文」が日本の現代史の大きな分岐点という情報について紹介していました
平和について一人一人が考えさせられる今の時代、番組では日本の平和に関して大きな分岐点となった1945年の知られざる真実について紹介していました
1945年当時の日本はアメリカを中心とする連合国軍と交戦していた太平洋戦争の真っ最中でした
日本の敗戦は濃厚の中でアメリカ、イギリス、ソ連の首脳が抵抗している日本に対してどのような条件を出せば降伏をするのか話し合って発表をしました
有名な「ポツダム宣言」です。実はこのポツダム宣言ですが1945年の7月に出されたのですが日本政府は1度黙殺しています
原爆が広島、長崎に落とされたのが1945年の8月です。もし日本が7月に出されたポツダム宣言を受け入れることができていれば原爆の投下は防げていた可能性が高いのです
なぜ最初のポツダム宣言を日本は受け入れることが出来なかったのか?
それはポツダム宣言に「失われた一文」があるためです。この一文があれば原爆が投下されなかったと言われる歴史の分岐点・・・
林先生も初耳だったポツダム宣言から消されてしまった歴史を変えた一文とは?消されてしまった理由についても番組では詳しく解説していまいた
【原爆投下を防げたかもしれないポツダム宣言から「失われた一文」とは?】
ポツダム宣言で重要な役割を果たした人物がいます。それはアメリカの国務次官であるジョセフ・グルーです
日米開戦時の駐日大使をしていて知日派として有名な人で、ポツダム宣言の草案はジョセフ・グルーが元々は作ったものでした
グルーは天皇陛下の存在は日本人にとって大きい存在であると理解をしていて、そのためにポツダム宣言には「ある一文」を入れることは絶対に不可欠だと考えていました
その一文というのは「天皇を中心とした政治の存続を保証する」というものでした
しかし実際に7月に発表されたポツダム宣言にはこの一文が消されてしまっていました
アメリカのトルーマン大統領は3カ国首脳会談の前にこの一文を削除
当時の日本人にとって「天皇を中心とした政治の存続」は譲れない条件だったはず・・・日本は削除された一文のためにポツダム宣言を黙殺したと考えられています
ポツダム宣言を黙殺したため条件を拒否したとみなした連合国は戦争を遂行、その後すぐに広島・長崎に原爆を投下します
そしてソ連が侵攻したと考えられているとのことでした
・【どうしてポツダム宣言から一文を削除したのか?】
最初に書かれていた「天皇を中心とした政治の存続を保証する」という一文はなぜ削除されたのか?
1945年のアメリカの世論は敵対国のトップである天皇に対して良くない感情を持っていました
戦争中なのでこれは当然といえば当然です
「天皇を中心とした政治の存続を保証する」ことを認めてしまうとアメリカ世論の反発が非常にあるのではないか?そう考えてトルーマン大統領はこの一文を削除したという説が有力とのことでした
アメリカは絶対に戦前と同じ体制の天皇制は認められない。一方で日本は今までと同じ天皇制以外は考えられないという意見が対立してしまったのですね
【まとめ】
アメリカの国務次官であるジョセフ・グルーがなんとかポツダム宣言に入れようとした「天皇を中心とした政治の存続を保証する」という条件
これが削除されなければ広島・長崎の悲劇は避けられたかもしれないという情報でした
ポツダム宣言から消えた瞬間が現代史の大きな分岐点となったと言えますね
林先生は「ヒストリーはストーリーとして理解しなければいけない」と語っていました。このようなストーリーがあったということをしっかりと覚えておきたいですね