2016年10月9日に放送された「林先生が驚く初耳学」にて
歌舞伎が由来の現在使われている言葉の数々「ドロンする」「なあなあ」「差金」などを紹介していました
およそ400年の歴史を持つ歌舞伎は私達、日本人の生活に自然に溶け込んでおり言葉もそのうちの1つ
そこで番組では言葉のプロ林先生と芸能界きっての歌舞伎好きの高橋英樹が歌舞伎から生まれた言葉を交互に言い合うという勝負をしました
この言葉も歌舞伎が関係していたの?と驚く歌舞伎が由来だった言葉の数々を紹介します
知られざる歌舞伎が由来の言葉の数々を紹介!
まず最初に歌舞伎から生まれた言葉を紹介したのは俳優の高橋英樹でした
高橋英樹「えっとじゃあまず最初に一番簡単な言葉。「幕を引く」
1つの物語が終わったら幕を引くという・・・これがやっぱり歌舞伎からきた言葉ですね」
これは知っている人がたくさんいる言葉ですね、続いて林先生が紹介します
林先生「じゃあこれ使うしかないですね。「黒幕」
夜のシーンを表したり場面転換で使う黒幕を舞台の裏から人が動かすと・・・
そこから転じて裏で手を引いて物事を動かす人の意味に転じたと」
負けじと高橋英樹が歌舞伎から生まれた言葉を解説します
高橋英樹「それではあの「修羅場」
修羅場ってよくありますね、争いごとがあったりする場面
修羅の場ということで修羅場という。これも歌舞伎から出た言葉ですね」
合戦のシーンや男女の激しいやり取りを歌舞伎で修羅場と呼ぶことから浸透したとのことでした
林先生「どろん。「ちょっとここでどろんします俺」のどろん
これはもともと歌舞伎で幽霊なんかがいなくなる時にドロンドロンと大太鼓が鳴る事から来た言葉でそこから転じて「いなくなる」
まあ、昔はやった言葉ですね」
忍者ではないんですね
高橋英樹「大詰という言葉がありますね大詰
これはお芝居は昔2本立てだったんですね。1本目は時代物をやって2本目は世話物をやるという
それで時代物の最後に来る場面の事を大詰め言ったんですね」
林先生「大詰を言われてしまったら僕はこう返すしかないですね。
今、高橋さんおっしゃったように一日に時代物と世話物2本やった、2本目の世話物の最後の場面を大喜利といいます
もともと大喜利はこう(大切)書いていたんですけれども、縁起のいい言葉ということでこういうふうに今は変わったと」
高橋英樹「よく鏡獅子なんかをやる時にちょうちょ飛ばしてこうやったりしますね
あれを差金といいます。「誰かの差金」」
http://www.kabuki-bito.jp/special/tepco/26/no2.html
林先生「・・・「なあなあ」「なあなあにしとこう」なんて使いますけれども。
セリフをはっきり言わないで片っぽが秘密の話をする時「なあ」と言って相手も「なあ」と答える
その「なあ」「なあ」の掛け合いから今の「なあなあ」というあんまりきちんとしないで、その場の流れで決めるみたいな」
高橋英樹「じゃあ「楽屋」でいきましょうか
これは昔は雅楽の人たちが入っていた部屋、それを楽屋と言っていたそうです」
雅楽の例
http://www.kagojinjacho.or.jp/image/DSCF1063.jpg
そして勝負は高橋英樹の勝ちでした
他にも「だんまり」(黙ったままお互いを探り合う演技)とまだまだ歌舞伎が由来の言葉はあるようですね
おもしろかったです、特にドロンするというのは忍者だと思っていたので驚きでした