8月17日に放送の「この差って何ですか?」にて
タコ墨とイカ墨の違いについて・タコ墨パスタがない理由を解説していました
海の中で墨を吐く生き物といえばタコ、そしてイカがいますよね
どちらも敵に襲われた時に墨を吐きますが墨の使い方に意外な差があるんです
イカ墨パスタがあってタコ墨パスタがない理由についても番組では解説していました
タコ墨は煙幕、イカ墨は分身の術で敵から逃げる!
今回タコ墨とイカ墨の違いを教えてくれるのは長年タコとイカの研究をしている東京水産大学名誉教授の奥谷さん
タコの墨とイカの墨の差は・・・・敵から身を隠すか、敵をあざむくかの違いでした
どちらも敵から逃げるために墨を吐くのですがタコの場合は煙幕のように身を隠し、イカの場合は分身の術のようなダミーを作って逃げるとの事でした
タコは墨が広がって真っ黒な煙幕のようにして逃げだしたり変体して岩のような格好をして敵から逃れます
一方のイカの墨の吐き方は自分の容積と同じくらいの墨の塊を吐き出します。敵は済の形に惑わされて墨に噛み付いてしまうそうです。敵が墨を狙っているうちにイカは逃げてしまう戦法ですね
タコの墨はサラサラなので海中に広がって、イカの墨は粘りっけがあるので塊として偏っているとのことでした
・タコ墨とイカ墨の成分の差
タコ墨がサラサラでイカ墨がネバネバなんですが墨の成分自体はほぼ一緒とのこと
どちらの墨にもタンパク質・セピアメラニン・多糖類・脂質が含まれていて成分だけ見るとほぼ同じ
しかし成分の多さ少なさがあり墨が塊になりやすい多糖類・脂質がタコは少なくイカは多くなっているので墨に差が出るんですね
タコ墨パスタはどうしてない?実際に調理して試食
イカ墨パスタはよく見かけて食べる機会もありますがタコ墨パスタを見かけた事はないですよね?
イカ墨とタコ墨がほぼ同じ成分なのになぜタコ墨パスタがないのでしょうか?
実はタコ墨パスタは味はイカ墨パスタとほぼ同じなんです。味は一緒なのにタコ墨パスタがない理由について番組ではくわしく解説!
・タコ墨パスタを実際に作って試食
スタジオではイカ墨とタコ墨でそれぞれパスタを作って食べ比べていました
タコ墨はサラサラしていてかなり水っぽくパスタと混ぜるとイカ墨パスタより色は薄黒くなっていました
実際にイカ墨とタコ墨を食べ比べた芸能人たちの感想は
綾野剛 「もっと決定的に味が違ったりどっちかが生臭かったりするという印象があったんですけど、素直に食べられちゃいましたね」
向井理 「普通に出されたら多分わかんない。それくらいそん色なかったです」
味には全く差がない模様、ではどうしてタコ墨は料理に使われないのでしょうか?
・タコ墨が料理に使われない理由は手間と価格
タコ墨はどうして料理に使われないのか?その理由を築地の魚屋さんに確認したところ「タコの墨を取り出すのは難しくてすぐに破けたり墨が出てしまう」とのこと
イカの墨袋は簡単に取り出せて破れてしまうこともないのに対して、タコの墨袋は中から肝臓を取り出すので非常に大変だそうです
タコ料理専門店でタコ墨料理もあり、30年以上毎日タコを調理している料理人でさえタコの肝臓を取り出すだけでも1分以上かかってしまっていました
・1匹から取れる墨の量
ほぼ同じ大きさのタコとイカから取れる墨の量を比べてみると
タコが8.6gに対してイカは13.1gと大きく差が出ていました
タコ墨は量が少なく取り出しづらいので同じ味ならイカ墨を使うのが普通になってしまうんですね
まとめ
タコ墨を商品にするのは難しいのは価格にも問題があるそうです
番組で使用したマダコは1匹5000円くらいするそうで、タコスミパスタをもし作るとしたら1皿1万5000円もしてしまうとのこと
そこまでしてイカ墨ではなくタコ墨を食べたいって人はいないでしょうね
スタジオではタコ墨パスタの値段を聞いて
「タコ墨パスタを食べるのは人生でこれで最後になるかもしれない」
「貴重だったんですね、もうちょっと味わって食べれば良かった・・・」
と名残惜しんでいました(笑)