11月15日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
家賃が無料で住める世界遺産「マテーラの洞窟住居」について解説していました
イタリアには約2000年前の円形闘技場「コロッセオ」、外壁がすべて大理石の「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」など魅力あふれる世界遺産が数多くあります
イタリア全土で51件もの世界遺産があり登録数は世界一なんです!
そんなイタリアの世界遺産の中には家賃が無料で住める世界遺産があるとのこと!林先生も初耳の「マテーラ洞窟住居」について番組では詳しく解説していました
無料で住める世界遺産「マテーラの洞窟住居」
イタリアの南部にある街「マテーラ」。街の住宅をよく見てみるとどの家も岩のような外壁となっています
http://gg-earth.org/europe/ita_matera.html
実はマテーラの街は約1万年前から大きな岩山に穴を掘り洞窟を住居にしているんです!最初はただの洞窟の集まりだったそうですが時代の流れとともに家の形をしたものが増えて住居群になったのです
そんな世界遺産の洞窟住居は4000戸のうち1000戸以上が空き家となっていて来月の12月には15軒ほど入居者を募集しているとのことでした
・洞窟の家の中はどんな風になっている?
番組では実際に洞窟住居に住んでいる方に取材をし家の中を見学をしていました
洞窟の中ですが薄暗さとは無縁の壁も天井も白を基調とした明るい部屋で洞窟の中とは思えません。天井が洞窟の名残でアーチ状になっていてお洒落な部屋となっていました
世界遺産のマテーラの洞窟住居に無料で住める理由
世界遺産であるマテーラの洞窟住居ですが家賃が無料にしてでも誰かに住んでもらわないといけない理由があります
マテーラの洞窟住居は1950年頃は衛生面や治安の悪さで住民が去ってしまいゴーストタウンとなっていたそうです。誰かが住まないと世界遺産である洞窟住居はボロボロに・・・そのため1990年代から市が人々を呼び戻すために家賃を無料して誘致しているとのことでした
荒れてしまった洞窟住居ですが人が住めば住人が家を直して保全をしてくれて住んでもらえるんですね
・住みながら世界遺産を守る!洞窟住居に住む条件
マテーラの洞窟住居は家賃は無料ですが世界遺産を守るために入居者にはいくつかの条件があります
①現在の洞窟の形を維持しなければならない
洞窟の形を維持するので家具などは全てオーダーメイドで作らなければなりません
洗面台の鏡、シャワールームのガラス扉などは自分でオーダーメイドで用意しなければいけません。普通の家具ではないのでお金がかかります
②窓枠などの修復の際は自然の素材を使わなければならない
窓枠が木のものだと2年に1度はペンキの塗り直しが必要だったりと手間がかかるそう
③雨漏りしても1年のうち半年間は屋根の修復は禁止
半年間も屋根を修理ができない理由は絶滅危惧種の鳥「ハヤブサ」がマテーラで繁殖をしているためです
ハヤブサの繁殖期である3~8月は屋根、煙突、外壁などのハヤブサが巣を作る可能性のある場所は繁殖を終えて飛び立つまで修理が禁止となっているとのことでした
以上のような条件はありますが家賃が無料で住めるのならばかなりお得ですね
まとめ
世界遺産であるマテーラの洞窟住居に無料で住むことが出来る、その理由は世界遺産を守るために住人に保全をしてもらうためという今回の雑学
家具がオーダーメイドだったり保全に手間はかかりますが世界遺産に無料で住めるのならば安いものです
審査をクリアできれば世界遺産に無料で住めるチャンス!興味がある方は応募してみては?