11月15日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
太宰治の最初の自殺未遂は単なるその場しのぎだったという事実について紹介していました
天才作家の太宰治は自殺未遂を繰り返したことで有名ですが、太宰治が20歳の時に初めて自殺未遂をしたのはその場しのぎだったそうです
林先生も初耳の太宰治の自殺未遂の原因。そして芥川賞作家の芸人ピース又吉が太宰が天才だと誰もが認めるエピソードを語っていました
【天才小説家の太宰治は自殺未遂を繰り返したことでも有名】
小説家の太宰治。執筆した作品は300以上、「人間失格」「斜陽」「走れメロス」と数多くの名作を執筆し今でも多くの人から愛される小説家です
そんな太宰治は溢れる才能に反して有名なのが4度の自殺未遂をしているということ・・・
20歳で睡眠薬で自殺未遂をしたのを筆頭に合計4度の自殺未遂、そして昭和23年の太宰治38歳の時に東京・玉川上水に身を投じて自殺をしてしまいました
そんな自殺未遂を繰り返した太宰治ですが、最初の睡眠薬での自殺未遂が実は単なるその場しのぎだったそうです
【その場しのぎで自殺しようとしたその理由とは?】
初めての自殺未遂の原因のポイントとなるのは太宰治の学生時代の同級生で作家となった石神玄一郎
太宰と石神は学生時代に共に新聞雑誌部に所属し、校友会雑誌に作品を掲載していました。その活動は執筆だけにとどまらずに共産主義運動へ、その運動は次第に警察から目をつけられるように・・・
活動について地元の県議会議員である兄から忠告された太宰は「このまま仲間たちと共に逮捕されるのか?」「仲間を裏切り自分だけは助かるべきか?」と悩みます
悩みぬいた結果、仲間たちが逮捕される何日か前に自殺未遂をして仲間を裏切ることもなく逮捕されることもない道を選んだのです。最初の自殺未遂は逮捕と裏切りの間に揺れてその場しのぎ的に自殺に走ったんですね
・仲間を裏切った太宰の心情が書かれた小説
太宰治が執筆した「駈込み訴え」という小説にはキリストを裏切ったユダの視点で描かれていて、自殺未遂に至った当時の心情が表現されているそうです
この作品でユダの裏切りを肯定する物語を書いているとのことでした
ちなみにこの作品は口述筆記で書かれているそうです。太宰治が話すことを妻がそのまま書いたのですが後で直すところもなかったそうです
芥川賞作家である芸人のピース・又吉は「口で喋りだしてそれが作品になっている。はっきり言って天才ですね。(普通は)何回も書き直しますから」と太宰の凄さを語っていました
まとめ
太宰治の最初の自殺未遂は単なるその場しのぎという事実。仲間を裏切れないし逮捕もされたくないという葛藤があったんですね、そう考えるとその場しのぎというか単に打たれ弱かっただけなんじゃないかなーと思います
口述筆記が素晴らしい作品となってしまう天才小説家の太宰治のエピソードも一度聞いたら誰かに言いたくなる話でした