2016年4月3日に放送の「林先生が驚く初耳学」にて
重要文化財の駅舎「旧大社駅」純和風の駅舎には西洋の技術「トラス構造」が使われているという情報を紹介していました
全国に数ある駅舎の中で国の重要文化財に選ばれているのは3件だけです
ひとつめは東京駅 丸の内駅舎。レンガ造りの駅舎です
ふたつめは福岡県の門司港駅。脱亜入欧でヨーロッパのものをどんどんと取り込んだものです
東京駅も門司港駅も洋風の造りとなっているのですが、3つ目の駅舎である島根県の旧大社駅は純和風の木造駅舎となっているのが特徴です
この旧大社駅では照明も大正時代のものが使われていたり、天井がベニヤ板が使われていたりしていました
完全な和風建築なのですが実は旧大社駅は西洋建築の技術によって支えられているのです
林先生が純和風の旧大社駅に隠された西洋建築について番組で詳しく解説していました
【純和風の旧大社駅には西洋建築の技術が使われている!】
重要文化財の駅舎として唯一純和風の旧大社駅ですが実は西洋建築の技術で支えられているという事実があります
駅舎の中に入ってまず気になるのが和風建築では必ずある柱がないということです
梁や柱で屋根を支えなければいけないのですが少しでも広く使えるようにと柱をなくしているんですね
広いスペースを確保、そのために柱を立てたくないとのことですがどのようにして広い建物を支えるのか・・・そこで使われたのが「トラス構造」です
トラス構造とはスタジアムや橋などに見られる三角の骨組みのようなことです
東京タワーにも使われていますね
この三角の構造が作用・反作用の法則により力を重力方向ではない向きに変更できるのです
トラス構造をベニヤ板の天井の裏に入れておけば天井を支えることができます
屋根の重さを分散することで柱のない駅舎を実現することが出来たのですね
【まとめ】
三角形が変形しにくいという特徴を生かした西洋建築の技術「トラス構造」が旧大社駅の屋根裏に施されていて柱をなくして広くスペースを使うことができているという雑学でした
純和風の旧大社駅を支えているのは西洋建築の技術だった、和と洋の融合が重要文化財となり素晴らしい駅舎を作ることができたんですね